サイレントマジョリティーの可視化こそが、自治体のIT活用における最大の効果。

先日参加した埼玉広報会議のパネラーとして登場されていた茨城県広報監・取出新吾さんが書かれたという本。紹介を受けたので早速読んでみた。

ページ数もそれほど多くないので、1時間程度でさっと読むことができるこの本。読み終わっての最初の感想は、当たり前すぎて著者に怒られるかもしれないが、「現場感がすごいなー」ということ。「ITを活用した」というタイトルを見ると、自分のようにそれほど精通していない人間からすると一瞬ひるむが、「どういう状況で、どういうツールを、どのようにして使うか」という部分を、自治体の状況に合わせて丁寧に解説してくれており、違和感なく読み進めることができた。

その中で記憶に残った分を紹介しておこう。

 

サイレントマジョリティーの可視化こそが、IT活用する真の意味の一つ。ITサービスから受けるフィードバックを統計分析し、それを方針決定に組み込めば、今までより良いサービスが提供できるようになる。

・ITはまだまだ決して万能ではないが、ITを駆使すると、ニュース記事が色々なサイトに転載されたり、また属性に応じてプッシュで配信できたりするようになり、行政から出す情報ももっとターゲットユーザーに届くようになるかもしれない。

・将来は今の形の広報誌はなくなり、記事単位で配信されていくかもしれない。

 

こういう本を読むと、自治体がいまどのような状況なのか、どのように動いているかを知るいい機会になる。自分たちの持っているサービスをどのような形で提案し、提供していくかをもっともっと深く考えていかなくちゃいけないなー。そのための勉強勉強。